【ブログ】読書譚

こんにちは。アセアン進出支援協会の阿部です。

先日、井上靖さんの小説「蒼き狼」を読みました。
モンゴル帝国の礎をたった一代で築いたモンゴルの英雄、

チンギス・カンの活躍を描いた小説です。

私が最も印象に残ったシーンは、
まだ若きチンギス・カンが自らのモンゴル人としての出自に疑問を抱き、
ある老人にその悩みを問うた場面。
その老人が「50になればおのずと分かる。何々族は○○になり、何々族は△△になる」
と言うと、チンギス・カンが、ではモンゴルは?と問いただすと、

その老人はこう言いました、「モンゴルは狼になる」。

…しびれました☆

あっ、モンゴルはアセアンではなかったですネ(^^;)

まぁ、こんな感じで悠久の歴史の壮大な物語に心惹かれた数日を過ごしていた訳ですが、
このチンギス・カンが活躍した時代は13世紀頃(1201年~1300年)のことです。
日本で言えば、鎌倉時代であり「チンギス・カン=源義経説」なんて夢物語もあるくらいですが、

モンゴルと地続きの陸のアセアンはどんな時代だったのでしょうか。

ちなみに、ここで陸のアセアンとはインドシナ半島にある国々のことを指していますが、
13世紀頃は、カンボジアではアンコール王朝(クメール王朝)が大きな勢力を誇っていましたし、
ミャンマーではビルマ人による「パガン朝」が同じく強い勢力を持っていました。
この大きな勢力図の間に挟まれるようにタイではスコータイ朝が起こり、

後にこのスコータイ朝が衰退したあとに興ったアユタヤ朝がアンコール朝を侵略します。

ラオスはまだ歴史の表舞台にはでてきておらず、
ベトナムは約千年に及んだ中国支配から独立したばかりで、

新たな国内の統治者が現れては変わるという混迷期にありました。

時代は近代に移り、タイを除くアセアンの国々はイギリスやフランスといった欧米諸国の植民地下におかれたものの、

戦後はそれぞれ独立を果たし、今もまさに発展の途上にある魅力ある国が多いアセアン圏域。

かつての衝突を超えて、アセアン共同体(AC)の創設に向けた息の長い取り組みが進められていますが、
こうした取り組みも、イギリスのEU離脱にみられるように壊れてしまうのは一瞬。
それでも時代は行きつ、戻りつしながらグローバル化は進められていくのではないでしょうか。

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