【ブログ】To 香港 DAY3

こんにちは。アセアン進出支援協会事務局の阿部です。

香港3日目は九龍島エリアの病院見学へ行きました。

香港には公立の病院が42、専門の診療所が47、一般の診療所が73ある他多くの優れた民間病院がありますが、

公立病院の構成に大きな特徴があります。

日本でも病床の整備を図るために、
市町村単位を基本として日常的な医療が提供される一次医療圏、
県内をいくつかの圏域に分け、比較的専門性がある入院を含む医療の提供を行う二次医療圏、
都道府県を単位として最先端の医療が提供される三次医療圏という設定がありますが、

香港の考え方はより効率的なものといえます。

香港の公立病院はすべて政府(医院管理局)による運営・管理がされていて、
香港内が7つのエリア(クラスター;集積地)に分けられています。
そしてどのクラスターでも同水準・同範囲の医療が受けられるように専門分野が分散して配置されています。
こうすることで同じような診療科の競合や人員(医師)の配分、
さらには医療機器の配分などが効率よく実施され、コストが抑制されることになるからだと考えられます。
また救急対応においては、どの医療機関でも同水準の対応が謳われているだけに、

患者の希望は考慮されず、最寄りの医療機関へ搬送されるのが一般的とのことでした。

ちなみに公立病院であれば、香港市民は最大でもおよそ100香港㌦(1600円位)で医療が受けられるとの事。

そのため混雑が激しく、待ち時間が3時間以上に及ぶこともザラのようです。

今回は訪れませんでしたが、公立病院以外の私立病院も充実しています。
約10の民間病院が登録されており、多くの病院で最新の医療設備が完備されているそうです。
医療費のほとんどは自己負担(民間の保険に加入)になりますが、
予約診察や医師の指定などが可能となっており、
日本語をはじめとした外国語の対応が可能な医療機関も多くあります。
香港には約2万7千人の在留邦人が暮らしていますが、

日本人の多くは日本語対応が可能な民間病院を受診することが多いそうです。

ご存知の方も多いでしょうが、
現在香港の人達の平均寿命は女性が87.4歳、男性が81.3歳と、

いずれも日本より長くなっているのにも合点がいきました。

しかしこれだけ平均寿命が長ければ、背景に高齢化という現象も潜んでいると考えられます。
実際、香港の平均年齢は43.2歳(2015年)で、
同じ時点の日本の46.5歳と遜色ない状況となっており、
住宅地のあちこちで「安老院」、

日本でいうところの老人ホームもみかけました。

1997年に中国へ返還されてから20年が経過した香港。
私ははじめての訪港でしたが、
中国支配の影響は少なからず及んでいるようで、
一緒に訪れたうちの一人の医師は、

10年前に訪れた香港との変化に驚いた様子でした。

よく考えてみれば、いわゆる”先進国”に訪れたのはほぼ初めてのような気がします(^^;)
先述した医師が言った、
「10年、20年後のベトナムはこうなるよ」という言葉がやけに印象に残った香港の旅は、

多くの示唆と刺激を与えてくれました。

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