特化することの強みとリスク ~ブルネイレポートの再編集作業で感じたこと~

こんにちは。アセアン進出支援協会事務局の阿部です。

先日当協会Webサイトに昨年(平成28年12月)訪れた、
ブルネイのレポートを再編集してアップする作業が終わりました。
天然資源の産出国であり、
石油などの輸出を通して日本と深いつながりをもっているブルネイですが、
再編集作業のなかで気になったことがありました。

それは石油の減産や価格の下落に伴う、1人あたりGDPの推移です。

一時期はアセアンでシンガポールに次ぐ高水準にあり、
日本を超える1人あたりGDPを有していたブルネイですが、

ここ5年間で徐々に下落し、直近の2016年では3万円を下回っていたのです。

単位:USドル
1人あたりGDP
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
ブルネイ
47,641
44,540
41,509
30,994
26,935
日本
48,633
40,490
38,143
34,493
38,882

出所:世界経済のネタ帳(http://ecodb.net/

しかし…こうしてみると、日本も5年前から1万㌦も下落してるんですネ(^^;)

でもブルネイの下落幅は2万㌦以上。

2014年のブルネイの輸出品目をみてみると、天然ガスが50.9%で石油が41.7%。
この両者で輸出の90%以上が賄われている訳ですが、特化している部分が振るわなかった分、
ダメージを受けていることが明らかです。
もっとも当のブルネイもそんなことはとっくに承知しており、
石油や天然ガスを原料にメタノールを製造するなどといった産業の多様化に取り組んでいるといわれています。

特化していることの強みは、「勢いがあるときは良いけれども風向きが変わると状況が窮する」ということが理解できます。

もちろん、特化することは悪いわけではないと理解しています。
しかし「特化と依存」は、ともすると表裏一体という危険性をはらんでいるのではないでしょうか。
「多動力」という言葉が今年流行りましたが、
これからの世の中は、よりバランス感覚を養っていくことが求められるのかもしれない…。
今回のブルネイ資料の再編集にあたって、そんなことを感じた次第でした。

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